長崎地域電力株式会社
地球のことを考え 地域で行動する
「長崎地域電力」サイト http://n-power.co.jp
供給エリア | 九州電力管内 (一部離島を除く) |
小売供給の開始時期 | 高圧:2015年12月
低圧(事業所など):2016年4月 低圧(家庭):2016年4月 |
事業対象(販売先) | 高圧、低圧需要家(事業所、企業、一般家庭など) |
電源構成 | FIT電気(太陽光) 60%
市場調達 40% |
電源の調達先
(補足) |
市民電力からの調達: 検討中
一般家庭の太陽光(余剰)買取: 今のところ未検討 |
調達している再エネ設備容量 | FIT電気(太陽光発電) 18.5MW |
電源構成などの開示・表示方法 | 今後HPにて公表予定(2017年7月中旬頃) |
需給調整 | バランシング・グループ(V-Power) |
会社情報 | 本社所在地:長崎市赤迫3丁目2-20
設立年月日:2015年3月10日 代表者名:代表取締役 荒木 健治 資本金:3,000,000円 現在の事業内容:電力小売り事業、光インターネットコラボ事業 小売電気事業者登録:240番号(登録日)2015年3月18日 |
申込方法 | ウェブサイト、電話・郵送申込 |
お問合せ | URL:http://n-power.co.jp TEL:0120-93-2766 Email:support@n-power.co.jp |
長崎地域電力株式会社
代表取締役 荒木 健治氏
●電力小売事業を始めたきっかけはなんでしょうか?
長崎地域電力は長崎のLPガス販売事業者「株式会社チョープロ」と東京の新電力会社「株式会社V-Power」の共同出資で2015年3月に設立しました。親会社のチョープロでは2012年のFIT(固定価格買取制度)開始を機に、長崎県内でメガソーラー発電に取り組んできました。メガソーラー発電により生み出した電気をもとに地域に供給することで地域に貢献すること、CO2(二酸化炭素)や放射性廃棄物を出さない電気を供給することで地球環境の改善に微力ながら貢献することを目指して、長崎地域電力を設立しました。
私たちの理念は「地球のことを考え 地域で行動する」です。近年の地球温暖化など環境問題は人類の解決すべき喫緊の課題であり、次世代へ残す地球環境がより良いものとなるように努力することがエネルギー供給業者の使命であると考えています。
●貴社の事業対象やエリアの特徴はなんでしょうか?
2015年12月より高圧電力の供給を開始し、2016年4月より低圧需要家(10A~)への供給も行っています。チョープロが長崎県内に所有するメガソーラー発電所より電力を全量調達し、不足分は卸電力市場より調達しています。2016年8月の実績値で、再エネ比率(太陽光発電)は約60%。九州電力の常時バックアップは利用していません。
現在は長崎県内の需要家がほとんどですが、供給開始から15か月を経過し、契約者数も順調に伸びています。これまでチョープロが70年近く地域のガス会社としてやってきたということも、多少は信頼感に繋がっているのかもしれません。また営業の際に弊社が目指す「エネルギーの地産地消モデル」のお話をすると、企業経営者の方からも賛同の声をいただいています。
なお、弊社では10Aから契約可能にしています。また、30A以上の契約の場合、チョープロのガス契約者はガスの基本料金が200円引きになるというサービスを付けています。
●もっとも苦労している(いた)ことはなんでしょうか?
FITの交付金が市場価格と連動しており(回避可能費用が市場価格と連動しており)、今後は市場調達のほうが自己所有の電源を持つよりリスクが少なくなることも予想される中で、由来のはっきりとした電源をどれだけ確保するかという“相反する問題”への対処、ネットなどの媒体による契約者の獲得数をどう増やしていくかなどが今後の課題であると考えています。
●将来のビジョンを教えてください。
再生可能エネルギーの調達比率を下げないために、また安定した再生可能エネルギーを調達するためにもバイオガス発電(家畜糞尿、食物残渣など)、木質バイオマス(間伐材利用ガス化)発電の検討に取り組み、2019年度中には牛糞主体のバイオガス発電を始める予定です。わずかではあるかもしれませんが、地域の雇用の創造にも貢献していきたいと考えています。エネルギーの地産地消モデルを構築して、地球温暖化の抑制や地域経済の活性化、文化の振興に寄与することを目指し、今後も着実に地域と共に頑張っていきたいと考えています。
(2017年3月)