「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」の改正案が、見送りとの報道から一転して、今国会に提出されることとなりました。国内の気候変動対策やエネルギーの安定供給のためにも、建物の断熱性能を向上させることは一刻も早く必要です。
パワーシフト・キャンペーンでも、紹介電力会社にも呼びかけ、この法律の確実な成立を求める要請書を、衆・参両議院長あてに送付しました。
—- 要請書 —PDF
衆議院議長 細田 博之 様
参議院議長 山東 昭子 様
2022年4月22日
「建築物省エネ法改正案」の今国会成立を
「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」の改正案が、見送りとの報道から一転して、今国会に提出されることとなりました。国内の気候変動対策やエネルギーの安定供給のためにも、建物の断熱性能を向上させることは一刻も早く必要です。
激甚化する台風や、熱波など気候危機の脅威は増大しています。気候変動の原因である化石燃料依存からの脱却は急務です。パワーシフト・キャンペーンでは、再エネを重視する電力会社とともに、持続可能な電力のあり方を考えています。化石燃料価格の高騰や電力市場価格の高騰がある中で、再エネを重視する電力販売事業も厳しい状況にあります。建築物の断熱性能の向上は、電力使用量そのものを減らすことに加え、ピーク電力を抑えることにもつながります。電気代抑制や健康維持にも貢献し、市民の生活のためにも必要です。
電力の安定供給や地域分散型再エネ社会への移行のためにも、省エネルギーは大前提です。一度建てると建て替えが容易ではない建築物に関して、より高い省エネ性能を義務付けるなど建築物省エネ法の改正は重要であり、早期に強化しながら実施することが必要です。
以上の点から、今国会における「建築物の省エネ法改正案」の成立を求めます。
<建築物省エネ法改正案の概要>
・「脱炭素社会の実現に向けた、建築物の省エネ性能の一層の向上、CO2貯蔵に寄与する建築物における木材の利用促進及び既存建築ストックの長寿命化の総合的推進に向けて」
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/house05_sg_000268.html
・上記の概要資料
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001460612.pdf
パワーシフト・キャンペーン運営委員会
TERA Energy株式会社
グリーンピープルズパワー株式会社
株式会社中之条パワー
株式会社生活クラブエナジー
(2022年4月)