Green People’s Power(グリーンピープルズパワー株式会社)
グリーンピープルズパワーは、市民の力を集めてつくった電力会社です。
原子力や化石燃料ではない、再生可能エネルギー100%の電力供給を目指しています。
しかも、再エネなら何でもよいというわけではなく、環境への配慮はもちろん、市民が事業主体になり、市民のお金を集めて作られた、エシカルな電気にこだわります。
「グリーンピープルズパワー」サイト https://www.greenpeople.co.jp
供給エリア | 東電管内、東北電力管内、中電管内 |
小売供給の 開始時期 |
高圧:2018年6月1日 低圧(事業所など):2017年7月1日 低圧(家庭):2017年7月1日 |
事業対象 (販売先) |
一般家庭、小規模事業所など |
電源構成 | FIT電気(太陽光)17.0% FIT電気(風力)16.1% 再エネ(太陽光)27.8% その他:39.1% 〈2023年度実績 〉 FIT電気(太陽光)15% FIT電気(風力)15% 再エネ(太陽光)49% その他 21% 〈2024年度計画 〉 |
電源の調達先
(補足) |
市民電力からの調達:あり 一般家庭の太陽光(余剰)買取: 可(供給とセット) 卒FIT電気買取:可(供給とセット) 高圧対応:可 |
調達している 再エネ設備容量 |
FIT電気(太陽光):483.4kw 非FIT電気(太陽光):71.5kw 卒FIT電気(太陽光):66.6kw *受電開始日2020年12月末時点 |
電源構成などの開示・表示方法 | https://www.greenpeople.co.jp/constitution/ |
需給調整 | パワーネクスト株式会社 |
会社情報 | 本社所在地:東京都新宿区新宿 2-4-2 カーサ御苑903 設立年月日:2017年2月3日 代表社名:竹村英明 資本金等 12,180万円 ※2022年8月末時点 (資本金 7,270万円 資本準備金 4,910万円) 小売電気事業者登録:A0644 (登録日2019年9月9日) |
申込方法 | ウェブサイト /FAX・郵送申込可 /電話問合せ可 |
お問合せ | URL:https://www.greenpeople.co.jp TEL:03-6274-8660(9:00〜17:00 土日祝日のぞく) お問合せフォーム:https://www.greenpeople.co.jp/contact2/ |
Green People’s Power(グリーンピープルズパワー式会社)
代表取締役 竹村英明氏
私たちの特徴は、「再生可能エネルギー」「地産地消」「市民の力」の三つです。その中でも特徴的なのは「市民の力」です。市民電力連絡会という小規模な発電設備
を作り運営する団体のネットワークの中から生まれました。市民出資という方法で市民のお金を集め、地域の市民が主体となって作った会社が運営する発電所の電気を、少し広域の市民に供給す
るというのがコンセプトです。
送配電網だけは使わなければなりませんが、それ以外に「東電は使わない!」という究極の品質を目指します。本来、送配電網は公共インフラであるべきで、私たちの電気が増えて主流になったときには、送配電網も公平公正な独立機関になっているものと思います。電気を使って社会を変える!そんな大きな夢に向かっての、小さいけれど大きな挑戦です。
●電力小売事業を始めたきっかけはなんでしょうか?
もともとイージーパワーという再生可能エネルギーの発電会社を立ち上げています。メガソーラーではなく、市民のお金で低圧(50kW未満)の発電所を分散型で展開しています。この会社を立ち上げたときから、電力自由化に際し、市民が市民のお金で作った発電所の電気を自分たちで使う社会を作りたいと思ったからです。
●事業対象やエリアの特徴はなんでしょうか?
事業対象の中心は一般家庭。飲食店、洋服店などの小規模事業所にも供給します。
従量電灯Cの契約であれば、再エネ重視でなおかつお安くできるメニューとなっています。
エリアは東電エリア限定。地産地消という意味で、それ以上に北海道や九州へと広げることは考えていません。
●もっとも苦労している(した)ことや現状の課題はなんでしょうか?
電力消費量の少ない消費者への電気の供給を実現することです。現状では利益を度外視した供給にならざるを得ないので、それを改善することが課題です。それと、電気の営業をしていると、意外に「電化上手」つまりオール電化契約をしている方が多いと気づきました。高齢二人世帯なのに驚くほど多くの電気をお使いになっていたり、料金だけでなく、電気の使い方を考えるきっかけになっています。深夜電力料金が驚くほど安いので、電気代は下がらないのですが。
●将来のビジョンを教えてください。
自ら需給調整を行い、再生可能エネルギー比率100%の電気を実現するのはもちろん、市民の発電所や市民の小売会社が連携し、雇用を作り、社会を動かす大きな力を生み出していくことです。
スペインに「ソム・エネルジア」という会社があります。市民が市民のお金で発電所を作り、その電気を市民に供給する「エネルギー協同組合」。「私たちはエネルギーである」という意味です。「グリーンピープルズパワー」は、日本版「ソム・エネルジア」をめざします。
日本は電力需要の4倍もの再生可能エネルギー資源を持っています。でも、それがほとんど活用されていません。まだ消費電力量の6%、それなのに日本政府は電力消費量の50%を超えたドイツの政策に追随し、再生可能エネルギー普及政策を終わらせようとしています。まだ、早すぎるのです。
スペインでも、爆発的に普及をはじめた再生可能エネルギーが、政権交代で劇的にブレーキをかけられました。そのとき、「ソム・エネルジア」はすでに電力供給をはじめていましたが、新しい発電所建設も困難という状況になりました。でも、だからこそ、市民の発電所、市民の小売会社の重要性は増しました。市民のニーズに応え、「ソム・エネルジア」は今も電気を供給し続けています。私たちは、どんな逆風の中でも、「日本のソム・エネルジア」でありたいと思います。
(2017年4月)