家のCO2排出を減らしたい、再エネを増やそうとしている電力会社を応援したい、地域の電気を使いたい、原発、石炭火力を使い続ける大手電力会社から替えたい、など、思いはさまざまですが、いざパワーシフト(紹介している電力会社への切り替え)しようと思ったら検針票が見当たらなくて困ったという相談がありました。
今回は検針票が見つからないときでもパワーシフトできるお役立ち情報をお知らせします。
・検針票とは?
検針票は以下のような紙の伝票です。例えば、TEPCO(東京電力グループ)の場合、毎月ポストに投函されていましたが、2020年11月より順次紙の検針票の発行をやめ、WEB確認に移行しています。その案内に気づかずにいつのまにか検針票が投函されなくなっていたという方も多いと思います。
検針票がなくても、切り替えはできるのでしょうか?
・電気の切り替えに必要な情報は?
各電力会社にもよりますが、おおむね、以下の1~8を新しく申込みたい電力会社に伝えれば切り替えができます。
※新しい電力会社に申込むだけで、現在契約中の電力会社に解約の連絡をする必要はありません
【電気の切り替えに必要な主なもの】
1.現在の契約会社名
2.現在の契約名義
※漢字だったり、カナだったり、本当は大きいヨなのに小さいョだったり…と、完全に一致しないと切替時にエラーが生じてしまうので注意!
3.現在のお客様番号
4.供給地点特定番号(例:03-0011で始まる22桁の番号)
※検針票がなくても、新電力会社で調べてもらえる。
5.現在の契約内容 (例:従量電灯B30Aなど)
※検針票がなくても、新電力会社で調べてもらえるが、わかるとよい。
6.住所
7.電話番号
8.メールアドレス
つまり、検針票があればすべてわかるものばかりです(検針票は古くても大丈夫)。スマホやパソコンに慣れていれば、検針票をみながら5分でパワーシフトできます。
しかし今回の相談者の方は、検針票が手元になかったわけです。しかも、現在の契約先に電話したものの、うまく案内されずにWEB確認のためのログインパスワードをハガキで入手するなど時間がかかったそうです。
でも検針票がなくても大丈夫ですよ!
現在契約している電力会社に、以下2点だけ電話で確認してください。
2.現在の契約名義
3.現在のお客様番号
電話する際には「電気の切り替えをしたいので教えてほしい」と伝えて情報を教えてもらいましょう。(本人確認が必要な場合があります。)
・これだけで切り替えできるの?
はい、1~3がわかればなんとかなります。4と5は、新電力で調べてもらえますし、6~8は自身の情報なのでわかるはずです。(5は自宅のブレーカーのところに記載があるかもしれません。)
・まとめ
手元に直近の明細表がなくても、電気契約の切り替えはできます。
現契約会社に、電話で、2.現在の契約名義と、3.現在のお客様番号を確認して、新しく申し込みしたい電力会社に相談をしましょう。
ちなみに今回取材協力をしてくださったグリーンピープルズパワー㈱では1~3の情報しかわからなくても4~5の情報を調べてくださるそうです。ぜひご相談ください。
相談者の方は「検針票が手元に無くて諦めている方へ届くようにして欲しい」とメッセージをいただきました。
ありがとうございます。
みなさまの周りの方でそんな方がいたらお伝えしていただけたらと思います。また、紙の検針票が有料だったので発行せずになくて困っていたという方も、ぜひ!
*取材協力:グリーンピープルズパワー㈱ https://www.greenpeople.co.jp/
(2021年9月)