Flowers Loft
https://www.loft-prj.co.jp/flowersloft/
選んだ電力会社
みんな電力(時期:2021年2月から)
切り替えた事業所(所在地)
Flowers Loft(SHIMOKITA FRONT)(東京都世田谷区)
選ぶ際に重視した点
再エネ比率が高いこと
- どんな企業/事業所ですか?
Flowers Loftは、ロフトプロジェクトの12店舗目として2020年2月に下北沢にオープンしたライブハウスです。
花という言葉は、愛と平和を象徴する言葉です。ロックの歴史の中では、60年代に生まれたフラワームーヴメントをはじめ、多くの優れた楽曲やアルバムのタイトルにも使われてきました。また3・11の震災後は復興を象徴する言葉にもなっています。音楽は理想を追い続けるためになくてはならない表現手段です。世界中の私たち一人一人がプライドを持って美しく咲き誇る姿、それがFlowers Loftのめざす世界です。
- パワーシフトをした理由は何ですか?
原発の電気を使いたくないというのが一番の理由です。
福島の原発事故後、ミュージシャンの中にはいち早く脱原発を訴えた人が多かったですよね。アースデイ東京やフジロックのAVALONなど、グリーン電力を使ってライブをやることが1つのメッセージにもなりました。
ただ、ライブハウスについては、電気を変えたくても雑居ビルのいちテナントとして入居している場合は、オーナーやほかのテナントの承諾を得ないと電気を変えられないというジレンマがあります。でも、ようやく再エネも安くなってきたのでエネルギーシフトの機運が高まってきたように思います。
- オーナーとの相談は、どのようにされましたか?
Flowers Loftが入居しているSHIMOKITA FRONTは2019年11月にできた新しいビルなので、最初の使用電力は東電でした。それが嫌でビルのオーナーに相談しましたが、各テナントの方々に承諾を得ないと電力を変えることができないとのことで、それなら屋上に太陽光パネルつけさせてもらえないか提案したんですが、建築基準的に厳しいということでした。
その後、コロナが流行り営業もできない状況が続き、それどころではなくなり、電気の話を忘れていました。しばらくしてから、同じ下北沢にあるライブハウスERAがみんな電力に切り替えたということで、うちにも担当者を紹介してもらってみんな電力に切り替えました。ビルオーナーへの説明もみんな電力が行ってくれました。比較的話がスムーズに進んだのは、オーナーさん自身が自宅に太陽光発電パネルを導入していたことと、切り換えた方が電気代が安くなったからです。
- パワーシフトしてから、まわりの反応や変化などはありますか
アーティストにはとても喜ばれてますね。原発がいいっていうミュージシャンとかあんまりいないと思うので。今後、ミュージシャンが会場を決める時に、そのライブハウスが再エネを使っているかどうかが1つの理由として重要になってくるんじゃないかと思います。
また、Climate Live Japan(https://www.climatelivejapan.com/)にも協力していて、会場の提供をしています。10月16日のトークライブの中では、パワーシフトについても取り上げられました。
- 今後さらにパワーシフトを進めるため、どんな取組みを考えていますか?
みんな電力さんにも協力してもらって、他の店舗も順次再エネにシフトしようとしています。これからはライブハウスを利用するお客さんにも、パワーシフトしたという認知を広げていくための広報もしていきたいです。長期的には行政とかとも連携して、ビルだけでなく商店街単位で再エネに切り換える流れができないかなと思ってます。例えばラスベガスみたいに、歌舞伎町の街全体がパワーシフトしたらインパクトありますよね。
- パワーシフト・キャンペーンへ一言!
電気を選ぶのが当たり前の時代になったものの、まだまだ浸透していないから、ライブハウスや劇場でのシフトが広がれば、お客さんが知るきっかけになると思います。
パワーシフト・キャンペーンでトークイベントなどを開催することがあればぜひお声がけください!
(2021年10月)