☆2019.1.30 Local Mamma「カフェと電気のおはなし」レポート☆

2019年1月30日(水)、国分寺駅ビルに半年前にオープンしたばかりのピカピカのカフェ、カフェローカルを会場に、イベント「ローカルマンマーカフェと電気のおはなし」を開催しました。

共同企画の野中芳さん(カフェローカル)によるレポートです!

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はじめは、カフェローカルの本店、カフェスローで進んでいるオフグリッド計画について、代表の吉岡さんよりお話頂きました。

オフグリッドとは、電力会社の電力に頼ることなく、身近にある太陽光や風力などの自然エネルギーを電力に変え、使用すること。

8年前の東日本大震災以降、持続可能でないエネルギーに疑問を感じた吉岡さん。

「基地問題と同じく、エネルギーも地方に押しつけ、いざとなったら被害を受けるのも地方。事故が起きたらどうにもならないものに頼るのをやめたかったし、北海道地震では、大規模な火力発電所に頼っていた道内のほぼ全域で停電した。自然エネルギーに切り替え、最終的にはエネルギーも自立していくのが理想で、ハチドリのひとしずくのように、ポジティブな運動を自ら実践し、カフェから発信していきたい。」などとお話いただきました。

震災から時間が経ち、報道が減るにつれ、忘れかけていた原発事故の恐怖を思い出し、ハッとさせられるお話でした。

今年1月には、オフグリッド計画のクラウドファンディングに成功。現在は太陽光発電システム設置に向けた準備が進められています。
https://motion-gallery.net/projects/cafeslowpower

今後のカフェスローの動向に注目ください。

 

後半は、FoE Japanでパワーシフトキャンペーンを担当する吉田明子さんより自然エネルギーについてお話いただきました。

電力小売全面自由化から3年。2018年9月時点で新電力のシェアは約14%となり、再エネを重視する新電力を選ぶ企業や個人も増えてきているそうです。しかし、まだまだ「マンションだから無理?」などと、誤解が多い状況。

でも、実は
・手続き→変更先と契約手続きするだけ
・マンションやアパート→各戸に電力会社からの請求が来ている場合は、切り替えられる
・値段→同じくらいか、安くなる場合も!
・選び方がわからない→パワーシフトHPを参考に http://power-shift.org/choice/

中には、輸入燃料のバイオマスなどもエコだとうたっているところもあるのでそれは注意。パワーシフトでは以下の点を重視する電力会社を紹介しています。

1. 電源構成や環境負荷、などの情報を一般消費者にわかりやすく開示していること
2. 再生可能エネルギーの発電設備(FITをふくむ)からの調達を中心とすること
*ただし、持続可能なかたちの再エネ!
3.原子力発電所や石炭火力発電所からの調達はしないこと(常時バックアップ分は除く)
4. 地域や市民による再生可能エネルギー発電設備を重視している
5. 大手電力会社の子会社でないこと

福島第一原発事故の事故炉の廃炉には最低でも30年かかると言われています。しかし、30年以上前に起きたチェルノブイリ事故では未だに深刻な被害が残り、廃炉の目処も立っていません。

一方で現在、大手電力会社の安売りによる巻き返し(新電力からの顧客の取戻し)も起こっているそうです。

事故が起きたらどうすることもできない原子力発電、環境負荷の大きい石炭火力など持続可能でないエネルギーに頼る生活をこのまま続けていくのか?子どもたちの未来のためにも大人たちが選択していきたいですね。

みんなでパワーシフト!していきましょう。

<参加者の声>

・電気は選べる。今は簡単にシフトできるんですね。
地球にとって心地よいものは、自分にとって幸せなものに。環境について真剣に考える人たちのお話は気持ちいい。

・電力会社の電力調達先も様々でした。手続きは案外簡単だそうです。私は次の世代に原発を残したくない、そう思う。「りすの四季だより」ももう1回丁寧に読もう。それはいまできること。電力会社を選ぶのも今できること、調べてみようと思います。

・本当に濃い素敵な内容でとても勉強になり、すっごく楽しかったーーーー(•ө•)♡
「原発反対!」というと活動家でとても過激な思想だ、と感じる人も多く、私もそう感じることもありました。でも私は純粋に、あんな怖い思いはもうしたくない。自分の子供がビクビクしながら暮らしていく未来は本当に嫌だなと。それはすべての人の中にある素直な気持ちではないかと思います。

原発には政治的ことや経済的なことそれが大きく関わっているのもわかります。でもそこの枠から出て、シンプルに気持ちいいかよくないか。快適かそうではないか。安心かそうではないか。そんな感性に任せて判断するのもいいかなと思います。
そんな人が増えたら政治も経済もひっくり返せるのかも。
とにかく安心できてそんなに電気代も変わらないのなら、電気会社ぐらい変えてもいいよね!!と今日のお話しを聞いて思いました。

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パワーシフト、オフグリッドの取り組みを食べ物にたとえられたお話を聞いた時、ハッとさせられました。地産地消やフェアトレードなどの大切さは理解していたし、日常的に選択していたのに、電気には頭が回らなかったこと。難しそう、政治的で話しにくいなんて思っていたことがすごく恥ずかしくなった。お2人の話し、取り組みに感動しっぱなしの1時間半でした。ありがとうございます。
(野中芳)

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今回はカフェでお茶を飲みながら、そしてお話しの後にはランチを食べながら、自己紹介や感想など、ゆっくりおしゃべりができました。
8年前の震災原発事故をそれぞれに振り返ることも。
しかも、みなさん早速にFBやブログで素敵な発信をしてくださっている・・・!自分の関係する組織に話してみるという方もいました。

また別の形でもやりましょう、というアイディアも湧いてきて、すでに具体的なイメージになっています。

イベントの成果は、それが誰かの何かの行動につながっていくこと。その意味で今回は大きな成果です。ありがとうございました。
早速電気の切り替えの申込をされた方もいたようです!
もしこのようなイベントを開催したい方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に相談しましょう!
(パワーシフト事務局 吉田明子)