「重視する点の注記」について追加修正しました

パワーシフト・キャンペーンは、自然エネルギー(再エネ)重視の電力会社への切り替えを促す活動を行っています。
電力自由化から1年半、自然エネルギー供給を目指す電力会社も、各地に次々と現れています。
「市民や地域に根ざした自然エネルギーの電力を選びたい」という市民・消費者の声を大きく広げ、電力会社に対してもニーズを伝えていくことで、原子力や化石燃料ではなく持続可能な自然エネルギーが増えていくことを願っています。

自然エネルギーは、わたしたち一人ひとりが、エネルギーシフトに参加するためのツールとなりうるものです。しかし一方で、持続可能でない、また地域への説明・合意が不十分な形でのエネルギー事業も近年目立ってきていることは事実です。私たちは、この現状を懸念し、2016年12月、パワーシフトの「5つの重視する点」に、自然エネルギー調達の在り方について注記を加えましたが、この度これをさらに見直しました。
めざすべき方向を事業者や電力会社、社会に示し、今後の自然エネルギーのあり方を考える一緒に考えていくきかっけになればと存じます。

このたび、「重視する点の注記」について下記の追加変更を行いました。
(1)4点目の説明に、「地域の利害関係者が参画し、地域で便益・利益が循環するような自然エネルギーを重視」を追加。
(2)「エネルギー調達の前提」の説明の一部を変更
「地域(当該および周辺の自治体や住民)のおおかたの合意を得ていること」
⇒発電所の建設にあたっては地域(当該および周辺の自治体や住民)に情報開示して参加プロセスを確保し、合意を得ていること」
(3) 《 望ましくないと考えている調達方法 》の持続可能でない燃料のところに「(パーム油やパームヤシ殻など)」を追加。

パワーシフト・キャンペーンは「小売電気事業者の紹介・応援」という立場のため、関与できる範囲はすべてではありませんが、このようなビジョンを、小売電気事業者や事業者のみなさんと共有していきたいと考えています。
各地で地域の再エネや地域の農業や産業、市民の力などを活用する形での再エネ新電力がうまれていることを歓迎し、引き続き応援していきます。
すぐに完璧にとはいかないかもしれませんし、時間もかかってしまいますが、持続可能で地域自立型の社会に向けて、一緒に取り組んでいきましょう。

2017年10月
パワーシフト・キャンペーン運営委員会