株式会社TBSラジオ　HP：  https://www.tbsradio.jp/

選んだ電力会社：　みんな電力株式会社（2018年12月～）

切り替えた施設：　AM放送戸田送信所（埼玉県戸田市）

その電力会社を選んだ理由、パワーシフトした理由：

TBSグループの投資会社であるTBSイノベーション・パートナーズが2019年9月、みんな電力に出資するとともに業務提携契約を結びました。TBSイノベーション・パートナーズとは戸田送信所の100％再エネ化の可能性を早い段階から模索しており、みんな電力との協業の第一弾として、2018年12月8日に当社独自の送信所である戸田送信所の100％再エネ化に踏み切りました。

東京電力から切り替えるということで、何かトラブルが発生した場合送信所への電力供給が止まってしまうのではないかという危惧を、特に技術部門は持っていました。しかしみんな電力と話し合いを進めるなかで、それはないということがわかりました。送信所を100％再エネ化するのは放送局では初めてのことですし、社会的課題の解決に一歩踏み込み、そのことをリスナーや社会に発信できることは意義深いことですので、やろうと決断するに至りました。

 

パワーシフトにつながる取り組みやビジョンを教えてください。：

 

TBSラジオは2002年から毎年「今日よりちょっといい、明日を」をキャッチフレーズとした、環境問題を身近なことから考えるキャンペーンを行ってきました。

「小さいことでも、できることから始めよう」と、リスナーの皆さんに「今日よりちょっといい、明日」を想像してもらい、一人一人が昨日とは違うアクションを起こすことを呼び掛けてきました。

おかげさまで、現在在京局のなかで17年以上聴取率1位を誇っております。そして、お聴きいただいているリスナーには社会のさまざまな問題に耳を傾け、行動を一緒に起こしてくれる方々が多くいることも、これまでの実績などで実感しております。

一週間のキャンペーンをどのように企画したのでしょうか。：

12月8日の再生エネルギーへの100％切り替えをGOAL に、それまでの1週間を「クリーンパワー・キャンペーン」として企画しました。
https://www.tbsradio.jp/clean-power-campaign/Approach/

各ワイドのパーソナリティがゲストなどを通じて再生可能エネルギーの知見を高める企画をしました。伊集院光さんなどは、番組でのダイエット企画に絡めてエアロバイクで発電するなど、誰もが身近に発電したり、再生可能エネルギーに切り替えることの未来を感じさせる企画をおこないました。

切り替え当日である12月8日には、戸田送信所からの生中継も行いました。

社会的に意義のあることを発信できたということを、社内そしてTBSグループ全体はもちろん多くの番組のパーソナリティにも感じていただいています。

送信所の100％再エネ化をリスナーがどのように感じていただけるかも楽しみなところでありました。みんな電力にうかがいますと、我々の取り組みを知って、再エネに切り替える方が日に日に増えているそうです。当社が発信したメッセージが伝わっていることに手応えを感じています。このほか、100％再エネ化を応援するメッセージがメールや電話などで寄せられています。

また、100％再エネに切り替えた日が土曜日でしたので、TBSラジオは1月から毎週土曜日をエネルギーのことを考える『クリーンサタデー』に設定しました。土曜日のさまざまな番組のなかで、リスナーのみなさんや、企業、団体のみなさんが電気、環境で取り組んでいること、身の回りの環境のことを考えて行動するきっかけになることを紹介しております。

https://www.tbsradio.jp/327326

パワーシフト・キャンペーンに一言！：

今後同じように再エネの導入・普及促進をしている企業・団体と一緒に、放送やイベントなどさまざまな機会を通じてさまざまなアクションを起こせればと考えています。また、企業などが社会に向けて何か発信しようとする際、一緒に行動を起こす相手として当社が選ばれるようになればいいなと思っています。実際、いくつかの企業からお話しをいただいています。

ぜひ、ご興味をいただいた皆さまからも積極的にお声掛けいただきたいです。

これからは引き続き良質な番組をお届けすることは心がけつつ、リスナーの皆さまと積極的に社会にコミットして地球環境保全などの国際的な課題解決に向けて、日本のメディアとしてさまざまなアクションを起こしていきます。 どうぞご期待ください。

今回のことなどをきっかけに多くの企業や世の中の人が電力への意識を高めて私たちと共にアクションを起こしていただければと思います。

＊2019年2月8日のシンポジウムで取り組みを発表いただきました。そのときの資料もぜひご参照ください。
http://power-shift.org/symposium_190208_report/

（2019年2月）